電車が無事、桂林駅に着いたのはいいが、客の事なんて、考えちゃ~いねえ。
着いたのは、深夜1時。
ガイドブックなしの僕は、あまりの田舎さにしばらく呆然。
駅の前には、バスが何台もあり、相変わらずどこ行きなのか検討もつかんかった。
その時! 僕の名を呼ぶ声がっ!
あの韓国人女2人組の1人だった。
「まだおったんかい」と突っ込みたかったが、久しぶりの再開に笑顔。
その子らは今、韓国人の男と、三人で行動してて、 桂林からバスで40分ほどの陽朔(ヤンソー)という村に泊まっていた。
もちろん僕も一緒に行く。
バスの車内で、 「駅までわざわざ来てくれたん。ありがと~。」と、言うと、
「ジャンケン負けてん。」 生まれて初めて、自分が罰ゲームになった。
足の臭い中国人たちとで、ギュウギュウ詰めのバスは、真っ暗な村「ヤンソー」へ着いた。
その日は、三人で飲み明かし、三人で2日酔い。
次の朝、宿から外へ出て、ビックリした。
桂林のよこ『ヤンソー』
。昨夜は、暗くて見えなかった、山並みが目の前にあった。
映画の世界だった。
これは後で知った事だが、 普通、観光客は、桂林に泊まり、そこから高い金を払って、船で山並みを見に行く。
しかし、賢い奴は、桂林から、ヤンソーまで行き、レンタル自転車や徒歩で見に行く。
有名な観光スポットだけに、みんな金を惜しまんらしいが、
ヤンソーまで行った方がイイ!!
景色はきれい、宿は安い、景色は最高。
三人で早速、自転車を借り、月の丘というトコにハイキングに行った。
途中、チャリンコをこぎながらキャッチセールスをしてきた中国人がいた。
ほんまに何でもアリやな。
ここでも、たいがい田舎だと思ってたが、翌日から、 (ほんまに!)山のてっぺんで暮らすことになった。
翌日、例の子2人に薦められ、さらに山奥の「ロンジー」という所に向かった。
バスは無く、一般人に交渉して、車でそこへむかった。
着いたのはやっぱり夜。
途中、警官みたいなやつにカラまれ、賄賂を要求された。 じゃ、その懐中電灯くれ!見たいな事言ったら、ほんとにくれた。
絶っ対、警官ちゃうわ。あれ。 中国、ええかげんにせーよ。
ある程度登ると、車が通れない場所に着いた。
大阪の夜道を、一人で歩くならまだわかる。
中国の、街灯もない山道を一人で歩けってか?
歩いた。
唐辛子屋さんのおばちゃんたち。ある程度、途中に民家があって、迷路みたいな道になっている。
頂上付近まで行くと宿があった。
意外にキレイな部屋で、メシもうまかったが、天井に穴が開いていた。
次の日、オムツがいるかと思うぐらいの、チビリ事件が起こった。
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