さあ、北京に着いた。
中国の首都だ。
時間は深夜4時。
あの有名な、天安門広場のまん前でバスから降ろされた。
辺りは真っ暗で、天安門の毛沢東の写真だけがキラキラ輝いていた。
バスから降りると、凍りつくような寒さで、セーター1枚の僕は、一人我慢大会。
人生に何度かあるだろう「死の予感」を本当に感じた。 ほんまにビックリするぐらい寒かった。
真冬の北海道の、とある家の冷凍庫と言えば分かってもらえるだろうか。
宿から程近い天安門。北京のだだっ広い町を、韓国人兄弟と宿を求めてさまよった。
中国では特別なことがあって、外国人が泊まれる宿は、政府が認可した所のみという事だった。
時間も時間だし、そんなこんなだし、なかなか僕らを受け入れてくれる宿は無く、1時間は歩いたりした。
途中、住所不定っぽいおっちゃんに声をかけられたりしながら、 やっとたどり着いたのが、1泊1000円ぐらいのホテル。
想像以上に設備が整っていてよかった。 疲れ果てた僕らは、中国に着いたという余韻に浸るまもなく、死んだ様に眠った。
次の朝、もちろん!というように、もっと安い宿を探すことになった。
昼間はまだ暖かかった。(それでも寒いけど)
そして
韓国人兄弟とより安い宿を探すべく街に出た。
北京の町は、「そんなに国土面積にあわさんでええやろ!」というくらい、道も広く、建物もバカでかい。 「三つ目の角をまがって・・・」などと言われたら、2,30分は平気で歩く羽目になる。
僕が持っていたガイドブックに載っているのより安い宿を、彼らは調べてきていて、そこに向かった。 すぐに見つかった。
1泊、450円!やすっ! 即決だったが、その宿には裏があった。。。。
経営者は、韓国と中国のハーフのおばちゃんで、その宿も、外国人は泊まってはいけない宿だった。
公安のやつらがくると、おばちゃんは賄賂を渡し、僕らも一番端っこの部屋で隠れた。
泊まりにくるのは、99%が韓国人。(あかんやん!)
これがその宿。と僕。2階建てで、1階は料理屋。料理屋を抜けて、中庭の階段を登るとドミトリーの部屋がいくつもならんでる。
1部屋にベッドは4つ。おばちゃんはめちゃくちゃいい人だった。
天安門のすぐ近くで便利だし最高!僕はこの宿で約2週間を過ごしてしまうことになる。
それぐらい居心地がよく、おばちゃんも、従業員もアットホームだ。(ツレか!とツッコんでしまうくらい)
その宿での1日目。
無一文なので、ATMで金をおろして、天安門広場でも行ったろカイ!
と余裕なぼくは、早速、 「ヤッテモウタ!」をしでかすのである。
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